こちらでは東日本大震災をきっかけに注目を浴びた災害支援ナースについてご紹介したいと思います。
災害支援ナースとは
先の大震災では、あの3月11日から10日後の3月21日に災害支援ナースの派遣が開始され、都道府県看護協会など関係機関と連携して支援活動が展開されました。
大型バスを借り切り、1日あたり30人ほど、述べ3770人が被災地へ急行。
支援物資を届け、被災地の医療機関・避難所に24時間体制で常駐し、医療・介護のケアを行ったのです。
この迅速な支援が注目を浴び、東日本大震災までに4,803人だった災害支援ナースの登録者は7,000人まで増加しました。
もちろん、2度と3.11のような災害が起こらないことが一番望ましいのですが、万が一の時に罹災した人々を助けられうよう災害支援ナースに登録しておくのも良いと思いますよ!
災害支援ナースに必要な能力
緊急事態が起きている場所で看護の仕事を行うためには、一定の能力が必要です。
自分1人で一通りの看護ができる状態でないと、災害支援ナースとして現地に派遣されても役に立てないでしょう。
原則的には、経験年数が最低でも3年、出来れば5年以上が望ましいと考えられているようですね。
さらに、災害からのの経過時間に応じて、特に必要とされる能力が変わってきます。
以下に“災害からの経過時間”と“必要性の高い専門領域”の関連をまとめていますので是非とも参考にしてください。
災害発生~3日目 | 初動では、救命救急看護・トリアージ・外科系看護・透析看護・手術室看護といったスキルが特に重要です。もちろん、緊急時看護管理のスキルがあればさらに言うことなしです。 |
---|---|
3日目~14日目 | 初期対応の時期は、外科系看護・内科系看護・慢性疾患看護のスキルが重要。怪我人・急病人の他、持病のある被災者をケアする必要があるからです。 |
14日目~数ヶ月 | 中長期的な対応では、地域看護・精神看護のスキルが重要性を帯びてきます。精神的なダメージを負った被災者をケアしたり、地域医療の再生を行う必要が出てくるのです。 |